吉村順三氏がよく言っていたように、建具は建築の質を大きく左右します。
私も「吉村順三のディテール」とか「吉村順三設計図集」を買って
ずいぶん勉強させていただきました。
当事務所は可能な限り1/5〜1/2程度の縮尺で、スケッチ段階は時に原寸で、
建具と枠の図面を描くようにしています。
きれいに納まった時は苦労が報われますし、空間の質が上がります。
ここの引戸、ドア(ともに開いた状態)は、天井高と同じにして、
壁になじむようにしています。
ドアや引戸で既製品がありますが、あれは絶対にやめた方が良いです。
建物が台無しになってしまいます。
イタリア料理のコースで、パスタの代わりにカップラーメンが出てくるようなものです。(などと喩えたら余計に意味不明でしょうか?)