Lucca(ルッカ)の
Teatro del Giglioです。
(テアトロ デル ジリオ 日本語で「百合の劇場」)
私が、ヨーロッパで初めてオペラを見たのはこの劇場でした。
1000円ほどの天井桟敷でLa traviataを観ました。
(「(正気の沙汰とは思えないけれど、もし、あなたの気持ちが本当なら←鈴木の勝手な脚色です)この椿(という説明はリブレットにありません)が萎れた時、会いにきてね」ということで、日本では椿姫と呼ばれているオペラです。イタリア語だと「道を踏み外した女」)
イタリアはオペラの発祥地ですが、現代イタリアの人口10万程度の都市で、
劇場専属のオーケストラ、コーラスを維持するのは大変難しいでしょう。
近隣の諸都市と秋から春にかけてのシーズン、演目、オーケストラ(常設ではなく、このときだけの?)を共有し、3演目ほどを演じていると思われます。
私がルッカで観たオペラは、今思い起こしても、最も感動的なものでした。
ほぼ全てのソロ、デュエット、コーラスに楽しそうな拍手が浴びせられ、8時開演で、終わったのは12時近くです。トラヴィアータで4時間!
カーテンコールでは、イタリア人がバルコニーに飾られたバラの花を手に取って、ヴィオレッタに投げていました。
「なーるほど。バルコニーの花は、こうやって使うのか!」
と、いたく感動したものですが、その後、ローマでもミラノでも、これほど気の利いた花の扱いに出会うことはありませんでした(笑)
ぜひ、また行ってみたいものです。
御存知の方も多いでしょうが、ルッカはヴェルディではなくプッチーニの故郷です。ヴェルディ狂で、すいません。